| この業界では「まさか、そんなことは……」という話が多かったりします。 | |
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「絶対に効かないエアコン……」
今から20年以上前、まだエアコンが標準装備ではなかった頃の夏、ある日、新車を買ったばかりのお客様がフロントに駆け込んできました。 汗だくになりながら「この暑い日にエアコンが効かないのよ!」とそれはもう大変なご様子でした。 ちなみにお客様はご年配の女性です。その迫力に圧倒されたスタッフはすぐに車をサービスピットに入れようとしました。 しかし、車に乗り込んだ瞬間「あれ?」と目が点になってしまったのです。 なぜならその車にはエアコンが装着されていなかったからです。 まあ、普通であれば笑いながら「これ、エアコンがついていないんですよね、ハハハ」と言えるのですが、ここはお客様の心中を察しつつ、それとなく事実を伝えました。 するとどうでしょう。 お客様はヒーターのあたりを指して「そんなことはないでしょう。レバーのところに赤色と青色があるじゃないの!青いほうにすれば涼しくなるんじゃないの?!」と再び大きな声をあげられたのです。 納得していただくまでに結構時間はかかりましたが、お客様の最後の一言でホっとすることができました。 「涼しくなると思っていたから暑く感じたけれど、涼しくならないとわかれば案外平気なもんよ。 むしろ、健康的でいいわね」と告げて、笑顔でお帰りになられました。この後、担当セールスが上司に叱られたことはいうまでもありません。 商談時の説明不足はいけませんね……。 | |
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「ディーラー車検って……」
ある日「エンジンの調子が悪いんだけど」というお客様がいらっしゃいました。 数ヶ月前に(別のところで)車検を終えたばかりなのにメンテナンスはほとんどなし、すぐに消耗部品の交換が必要な状態でした。 無事必要な整備が終ってからは、そのお客様と車検の話になりました。 「ディーラーの車検は嫌なんだよね…。どこも『規則ですから』といっては、なんでもかんでも交換しちゃうじゃない」とご不満を述べていました。 疑問に思った私は「え、どこの店の話ですか?」と聞き返しちゃいました。 しかし、聞き返した私にも似たような記憶が残っています。 20年以上も前ですが、トヨタのディーラーにいた頃にはそんな話も確かにありました。 時は流れて21世紀……今の世の中にまだそんなディーラーがいたのか?と驚いてしまったわけです。 そういえば最近「車検っていくら位かかるの?」「だいたい○○万円ぐらいだろう」「だいたいなの?はっきりしないわね……」というテレビコマーシャルが流れています。 それはそれとして、みなさん安心してください。 車検を頼んで費用のわからないことなんてありませんから(笑) もう一つ、車検で○○○円ポッキリ!という看板も見かけると思いますが、それを決してウソとはいいません。 しかし、検査基準から外れた不具合があって、整備すれば必ず別料金がかかってしまうのです。 整備をしなくて済んだ……ということであれば、それは違反行為をしているはず。 民間車検場の看板を掲げている整備工場(ディーラーを含む)は国の検査機関に車を見せなくても車検に通せる資格を持っています。 しかし、、年にいくつかの工場が違反行為を摘発されているという事実があります。 やはり、適正な検査を通ってはじめて安心が約束されるということです。 | |
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「そのガソリンを選んだ理由……」
ある日、お客様から「エンジンの調子が急におかしくなった……もう走れない!」という、かなり深刻な電話が入りました。 話を伺ってみるとその車は乗り出してからわずか数ヶ月という真新しいミニカ。 これは大変!と思い、すぐに現場へと急行したところ、それはもう本当に走れなくなってしまうほどの調子の悪さです。 お客様はより詳しい事情を話してくれました。 どうやら、今さっきセルフのガソリンスタンドで燃料を満タンにしてきたそうです。 まさか……と思いながらも、タンクのキャップを外し、臭いをかいでみました。 するとどうでしょう、そこからは軽油の臭いがしてくるではありませんか。 単純にガソリンと軽油を間違えたらしく、調子が悪い原因ももちろんそれです。 なんといっても原因の原因、入れる燃料を間違えた理由が最高でした。 さて、いかがでしょう。 この話を聞いた瞬間、私はいけないと思いつつ、少し笑ってしまいました。 会社に遅刻したとき、このくらいユーモアのある理由を言いたいものですよね(笑) | |
| 毎日、お客様と接していれば、上記のようなエピソードが増えていきます。 それは面白いというだけではなく、今後のための貴重な経験にもなります。 もし「ほかにもあるよ!」という方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいね。 次回の予定は私個人における「三大事故?!」です。 お楽しみに! | |
| by TATSUO SUMIYA | |
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